くしゃみ、透明な鼻水、鼻づまりに加えて、目のかゆみ・充血・涙目(アレルギー性結膜炎)を伴うことも多く、睡眠や仕事・学業の集中力に影響します。

原因と悪化しやすい条件
- 原因:花粉が鼻や目の粘膜に付着し、体が過剰反応することで症状が出ます。
- 悪化しやすい日:晴れて乾燥・風が強い日、気温が上がる日、雨の翌日などは花粉が多くなりやすいです。
- 合併しやすいもの:喘息、慢性副鼻腔炎、アトピー性皮膚炎などがある方は症状が長引くことがあります。
主な症状
👃鼻の症状
- くしゃみが続く
- さらさらの鼻水
- 鼻づまり(口呼吸、いびき、睡眠の質低下につながることも)
👀目の症状(アレルギー性結膜炎)
- 目のかゆみ、充血、涙目
- まぶたの腫れ、目やに(こすり過ぎで悪化しやすい)
治療の基本方針(当院のおすすめの流れ)
花粉症治療は、①花粉を減らす工夫+②薬で症状を抑える+③体質改善(免疫療法)を、症状の強さや生活に合わせて組み合わせます。
1)セルフケア(花粉を減らす工夫)
- マスク・メガネ(花粉症用のメガネは特におすすめ)
- 帰宅後は、衣類を払う→洗顔・うがい
- 大量飛散日は、窓開けや外干しを控える
- 室内はこまめな掃除(床・カーテン周り)
2)第一選択:鼻噴霧用ステロイド(点鼻ステロイド)
中等症以上の花粉症では、海外のガイドラインでも点鼻ステロイドが中心になります。
鼻づまりを含む鼻症状全体に効果が期待でき、毎日きちんと使うほど安定します。
また、研究では「鼻の炎症が落ち着くことで、目の症状(かゆみ・涙目など)も軽くなる」ことが示唆されており、鼻と目の両方がつらい方にもよく使われます。
点鼻薬の使い方のコツ
- できれば毎日同じ時間に継続
- 先端を鼻の外側(目の方向ではなく耳の方向)へ向ける
- 使う前に鼻を軽くかむ(鼻水が多いと薬が届きにくい)
3)症状に応じて追加:飲み薬・点眼薬など

- 経口第2世代抗ヒスタミン薬:くしゃみ・鼻水・かゆみに速効性。眠気が少ない薬を選びます(仕事・運転がある方も相談ください)。
- 抗ヒスタミン点眼薬:目のかゆみ・充血・涙目がある場合に追加します。
- 抗ロイコトリエン薬:鼻づまりが強い方、夜間症状がつらい方、喘息を合併する方で検討します。
4)毎年つらい方は「初期療法(シーズン前〜早期開始)」
「ピークになると毎年仕事にならない」という方は、飛散前〜症状が出始めた時点で治療を始めると、ピーク時の悪化を抑えやすいとされています。
5)体質改善:アレルゲン免疫療法(舌下・皮下)
原因アレルゲンに体を慣らしていく治療で、長期的に症状を軽くし、薬を減らせる可能性があります。数年単位で継続する治療のため、生活スタイルや通院状況も含めて相談して決めます(必要時は連携医療機関をご案内します)。
放置するとどうなる?
命に関わることが多い病気ではありませんが、放置すると
- 睡眠の質低下、日中の集中力低下
- 仕事・学業のパフォーマンス低下
- 口呼吸やのどの乾燥、いびき
などにつながることがあります。

「毎年のつらさ」を当たり前にしないことが大切です。
受診の目安(早めの相談がおすすめ)
- 市販薬で十分に改善しない
- 鼻づまりが強く、睡眠に影響している
- 目の症状が強い/コンタクトがつらい
- 咳が続く、息苦しい、ゼーゼーする
- 黄色い鼻水、頬の痛み、発熱(副鼻腔炎の可能性)
よくある質問(FAQ)
Q1. 点鼻ステロイドはクセになりますか?
A. いわゆる「血管収縮薬(即効で鼻が通るタイプ)」とは別物で、適切に使えば依存性は基本的に問題になりません。むしろ毎日継続して炎症を抑える薬です。
Q2. 飲み薬だけで治したいのですが?
A. くしゃみ・鼻水・かゆみには飲み薬が効きやすい一方、鼻づまりには点鼻ステロイドが有利です。症状の中心に合わせて最適化します。
日本では内服薬(飲み薬)が好まれる傾向がありますが、世界的には点鼻ステロイドが主流でガイドラインでも高く推奨されています。花粉症の症状が中等度から重度の場合は点鼻ステロイドを中心として治療をおすすめします。
Q3. 目がかゆい時、点鼻だけで良くなりますか?
A. 点鼻で目の症状が軽くなる方もいますが、目の症状が強くつらい場合は点眼薬を併用すると楽になりやすいです。
Q4. いつから治療を始めるのが良いですか?
A. 毎年つらい方は、飛散前〜症状が出始めた時点での開始がおすすめです。ピークに入ってからでも、適切に組み合わせれば改善が期待できます。
「花粉症」の症状でお悩みの方、毎年悩まされている方はぜひ【国分町たにた内科・循環器内科】へご相談下さい。

