このページは、当院で実施する季節性インフルエンザHAワクチン(注射・不活化ワクチン)の説明です。当院では経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(フルミスト)は実施していません。自治体から説明書が交付されている場合は、そちらも併せてお読みください。
1.インフルエンザワクチンについて
インフルエンザワクチンには、インフルエンザの発症を一定程度予防し、発症した場合の重症化や死亡を予防する効果が期待されます。ただし、接種を受けてもインフルエンザにかかることはあります。
当院で使用する注射のインフルエンザワクチンは、感染力をなくした「不活化ワクチン」です。このワクチンの接種によってインフルエンザを発症することはありません。
この説明文と予診票をよく読み、ワクチンの効果と副反応についてご理解いただいたうえで、接種を受けるかどうかをご判断ください。分からないことや心配なことがある場合は、接種前に医師または看護師へお尋ねください。
予診票は、接種の可否を判断するための大切な情報です。接種を受けるご本人、または保護者の方が、現在の体調、治療中の病気、服用中の薬、アレルギー、これまでの予防接種後の症状などを正確に記入してください。
2.予防接種を受けることができない方
次のいずれかに該当する方は、原則として接種を受けることができません。
- 明らかな発熱がある方
一般に、接種会場で測定した体温が37.5℃以上の場合をいいます。 - 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
- 今回使用するワクチンの成分によって、過去にアナフィラキシーを起こしたことが明らかな方
- その他、医師が接種を行うことが不適当と判断した方
アナフィラキシーとは、じんましん、顔やのどの腫れ、息苦しさ、繰り返す嘔吐、めまい、血圧低下などが急速に現れる重いアレルギー反応です。
3.接種前に医師へお申し出いただきたい方
次のいずれかに該当する方は、接種できないとは限りませんが、接種の可否を慎重に判断する必要があります。必ず接種前に医師へお申し出ください。
- 心臓・血管、腎臓、肝臓、血液、呼吸器などの病気、発育障害、その他の基礎疾患がある方
- 過去に予防接種を受けた後、2日以内に発熱したことがある方、または全身の発疹やじんましんなど、アレルギーを疑う症状が現れたことがある方
- 過去にけいれんを起こしたことがある方
- 免疫不全と診断されたことがある方、または近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
- 間質性肺炎、気管支喘息などの呼吸器疾患がある方
- インフルエンザワクチンの成分、鶏卵、鶏肉、その他の鶏由来成分に対するアレルギーがある、またはその可能性がある方
※鶏卵アレルギーがあることだけで、必ずしも接種できないわけではありません。症状や既往歴を確認して医師が判断します。 - 妊娠中、妊娠している可能性がある、または授乳中の方
- 免疫を抑える薬などを使用している方
- 出血しやすい病気がある方、または抗凝固薬・抗血小板薬を使用している方
- その他、現在の体調や接種について心配なことがある方
4.接種後の一般的な注意事項
- 接種後15分間は、急なアレルギー反応や失神などに備えるため、院内で安静にし、医療従事者の指示に従ってください。過去に重いアレルギー反応を起こしたことがある方、注射や採血で気分が悪くなったり失神したことがある方、その他医師が必要と判断した方は、30分間院内で経過をみていただくことがあります。院内での待機終了後も、接種後30分程度は体調の変化に注意し、異常を感じた場合は直ちに医療機関へ連絡してください。
- 接種後は体調の変化に注意してください。特に接種後数日は、発熱、発疹、接種部位の腫れなどがないか確認してください。
- 接種当日の入浴は差し支えありません。ただし、接種部位を強くこすらないでください。
- 接種部位は清潔に保ってください。
- 接種当日は、激しい運動や大量の飲酒を避けてください。日常生活は通常どおりで構いません。
- 接種後に体調が悪くなった場合は、無理をせず休み、必要に応じて当院または医療機関へご相談ください。
5.起こることがある副反応
比較的よくみられる副反応には、次のようなものがあります。
- 接種部位の赤み、腫れ、痛み、熱感、硬さ
- 発熱、頭痛、寒気、だるさ
- 筋肉痛、関節痛
接種部位の症状は接種を受けた方の約10~20%、発熱や頭痛などの全身症状は約5~10%にみられますが、多くは2~3日で軽快します。
まれに、ショック、アナフィラキシー、けいれん、脳炎・脳症、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、ギラン・バレー症候群、血小板減少、血管炎、間質性肺炎、重い皮膚症状などが報告されています。ただし、接種後に報告された症状が、必ずしもワクチンによって起こったとは限りません。
6.すぐに医療機関へ連絡・受診していただきたい症状
接種後に次のような症状が現れた場合は、速やかに当院または医療機関へ連絡してください。症状が強い場合は、ためらわず救急車を要請してください。
- 息苦しさ、ゼーゼーする、のどや顔が腫れる
- 全身に広がるじんましん
- 繰り返す嘔吐、ぐったりする、顔色が著しく悪い
- 強いめまい、意識がもうろうとする、意識を失う
- 高熱、けいれん
- 接種部位が著しく腫れる、強い痛みや熱感が続く
- 手足のしびれや力が入りにくい、歩きにくい
- その他、普段と明らかに異なる症状
7.健康被害が生じた場合の救済制度
予防接種によって重い健康被害が生じ、ワクチン接種との因果関係が認定された場合には、公的な救済制度の対象となることがあります。
- 予防接種法に基づく定期接種の場合
「予防接種健康被害救済制度」の対象となります。接種時に住民票があった市区町村へご相談ください。 - 任意接種の場合
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の「医薬品副作用被害救済制度」などの対象となることがあります。
PMDA救済制度相談窓口:0120-149-931
受付:月曜日~金曜日 9時~17時(祝日・年末年始を除く)
最終更新:2026年10月2日
接種を希望される方へ
予診票をダウンロードし、必要事項をご記入のうえ、接種当日にお持ちください。
