💉 成人の方へ:麻しん風しん混合(MR)ワクチン任意接種のご案内
当院では、麻しん(はしか)と風しんを同時に予防できるMR(麻しん風しん混合)ワクチンの任意接種を開始しました。
国内では麻しん排除状態が維持されていますが、海外からの輸入感染事例は依然として認められており、また、風しんについても成人男性を中心に流行が発生した経緯があります。
目次
🦠 MRワクチンで予防できる病気
1. 麻しん(はしか)
麻しんウイルスによる非常に感染力の強い(空気感染する)急性全身感染症です。
- 症状・合併症: 高い発熱、発疹、カタル症状(咳、鼻水など)が特徴です。重症化すると肺炎や脳炎を引き起こし、時に死亡することもあります。回復後、数年から数十年後に「亜急性硬化性全脳炎(SSPE)」という重篤な神経疾患を発症するリスクもあります。
- 予防: 手洗いやマスクのみでは十分な予防が難しいため、ワクチン接種が非常に有効です。
2. 風しん(三日ばしか)
風しんウイルスによる感染症です。
- 症状: 発熱、発疹、リンパ節の腫れなどが現れますが、症状が出ない(不顕性感染)こともあります。
- 特に注意が必要な点(CRS): 妊娠20週頃までの妊婦さんが感染すると、胎児に「先天性風しん症候群(CRS)」を引き起こす可能性があります。CRSは、先天性心疾患、難聴、白内障などの様々な先天異常の原因となるため、妊婦とその周囲の人の予防が極めて重要です。
🙋 どんな方におすすめですか?(特に成人の方へ)
麻しんまたは風しんにかかったことのない、すべての年齢の方に計2回の接種が推奨されています。
- 接種回数が不足している方: 過去に1回しか接種していない方、または接種歴が不明な方は、計2回となるよう不足分の接種をお勧めします。
- 麻しんは、1回接種では2〜5%の割合で免疫が不十分な場合がありますが、2回接種で97〜99%以上の免疫獲得率が得られるとされています。
- 風しんも、2回接種で約99%と、より高い効果が得られます。
- 妊娠可能な女性: 妊娠中の感染によるCRSを予防するため、接種が強く推奨されます。
- 妊婦のパートナーや家族、周囲の方(特に男性): 妊婦に感染させる可能性を減らすため、接種が推奨されます。特に、30歳代後半から50歳代の男性は、風しんに対する免疫が不足している方が多いため、抗体価の確認やワクチン接種をご検討ください。
📅 接種回数とスケジュール
| 項目 | 詳細 |
| 接種回数 | 2回 |
| 接種量 | 0.5ml |
| 接種間隔 | 1回目の接種から4週間以上あけて2回目を接種します。 |
💰 接種費用(任意接種)
当院でのMRワクチン(任意接種)の費用は以下の通りです。
| 項目 | 費用(税込み) |
| MRワクチン接種 | 1回 8,800円 |
⚠️ ワクチンの副反応と接種後の注意点
MRワクチンは一般的な副反応(発熱、発疹、接種部位の腫れなど)以外の特異的な副反応は報告されていません。
接種できない方(禁忌)
- MRワクチンによる強いアレルギー症状(アナフィラキシーなど)を起こしたことがある方
- 妊娠していることが明らかな方
- 明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する方、および免疫力抑制をきたす治療を受けている方
接種後の注意点(妊娠可能な女性へ)
- ワクチン接種後2か月間は妊娠を避けてください。
- (ただし、接種2か月以内に妊娠が判明した場合でも、その胎児に健康問題が生じた報告はありません。そのため、人工妊娠中絶の必要はありません。)
ご不明な点や、ご自身の接種歴に関するご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
公開日2025年12月12日
