循環器専門医・超音波専門医による心エコー図検査(心臓超音波)の解説

心エコー図検査(心臓超音波検査)について

心エコー図検査は、超音波(耳には聞こえない高い周波数の音)を使って、心臓の動きや血液の流れを調べる安全な検査です。

痛みはなく、放射線も使わないため、妊娠中の方でも安心して受けていただけます。


目次

超音波検査とは?(まずは基本から)

「超音波」とは、人の耳には聞こえないほど高い周波数の音のことです。

この音を体の中に向けて当てると、臓器や血流によって反射して戻ってきます。その反射をコンピューターで画像化したものが 超音波検査(エコー検査) です。

超音波検査の特徴

  • 痛みがない
  • 放射線を使わないので安全
  • 体への負担が小さく、繰り返し行える
  • リアルタイムの動きを観察できる
  • 内臓・血管・心臓・妊娠中の赤ちゃんなど幅広い部位を評価可能

医療現場では、腹部エコー(肝臓・腎臓)、甲状腺エコー、血管エコー、そして心臓を調べる 心エコー図検査 など、多くの場面で用いられています。


心エコー図検査とは(心臓のエコー検査)

超音波検査の中でも、心臓を詳しく調べる目的で行うものが 心エコー図検査(心臓超音波検査) です。

心臓の形・動き・血液の流れがリアルタイムで分かるため、

心臓病の診断・治療方針の決定・経過観察に欠かせない検査 といえます。

心電図のように電気信号を測るのではなく、

心臓の“動いている様子そのもの”を観察できる のが大きな特徴です。


どんなときに行う検査?(適応)

心エコー図検査は次のような症状や状況で行われます。

  • 息切れ、むくみ、動悸が気になる
  • 胸の痛み・圧迫感がある
  • 心雑音を指摘された
  • 心電図の異常がみつかった
  • 高血圧が長く続いている
  • 心不全、心筋症、心臓弁膜症などが疑われる
  • 心臓の薬を始める・調整する前
  • 健康診断で異常を指摘された

安全で負担が少ないため、心臓の経過観察にも頻繁に用いられます。


心エコー図検査でわかる主なこと

① 心臓の動き・大きさ

  • 心臓の壁の厚さ
  • 心臓がしっかり収縮・拡張しているか
  • 心臓のポンプ機能
  • 心臓の硬さ

② 心臓の弁(弁膜症の有無)

  • 逆流がないか(弁の閉まりが弱い)
  • 狭窄がないか(弁が狭くなっていないか)

③ 血液の流れ(ドプラ法)

  • 心臓内の血流の速さ
  • 逆流の量や強さ
  • 異常な流れ(先天性疾患など)

④ 心膜の状態

  • 心臓の周囲に水(心嚢液)が溜まっていないか

⑤ 生まれつきの心臓の構造異常

  • 心房中隔欠損症
  • 心室中隔欠損症 など

検査の流れ

  1. 上半身の衣服を胸が出るように整えます
  2. ベッドに仰向け、または左向きに寝ます
  3. 胸にゼリーを塗り、プローブ(探触子)をあてて画像を撮影します
  4. 心臓の動きや血流をリアルタイムで観察します
  5. 検査は 15〜30分程度 で終了します

検査後、ゼリーはすぐに拭き取ります。


心エコー図検査のメリット

  • 痛みがなく安心
  • 放射線を使わず安全性が高い
  • 心臓の「動き」を直接確認できる
  • 心不全・弁膜症・心筋症などが早期発見しやすい
  • 定期的な経過観察にも最適

検査で見つかる主な病気

  • 心不全
  • 心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症・大動脈弁狭窄症など)
  • 心筋症(肥大型・拡張型など)
  • 心筋梗塞後の壁運動低下
  • 心膜炎・心嚢液貯留
  • 先天性心疾患
  • 高血圧による心肥大
  • 大動脈の拡張

*狭心症や不整脈など、心エコー図検査では発見できない病気もあります。


検査の前に準備は必要?

特別な準備は必要ありません。

  • 食事制限なし
  • お薬の調整も不要
  • 動きやすい服が便利です(上半身は服を脱ぐ必要がありますのでロングスカートなどは控えてください。)

当院の心エコー図検査について

当院では、循環器専門医・超音波専門医による診断を行っています。

  • 心不全・弁膜症の早期発見に力を入れています
  • 当日中に検査結果をご説明
  • 心電図・血液検査・レントゲン検査との総合評価で安心

胸の症状や高血圧・生活習慣病がある方の心臓チェックに最適です。


気になる症状がある方はご相談ください

心エコー図検査は、安全で負担の少ない、大変有用な検査です。

気になる症状がある方、健診で異常を指摘された方は、お気軽に当院へご相談ください。

公開日;2025年12月8日

目次